・ダヴ --- 「貴女は貴方が思っているよりも美しい。」
ダヴはかつて化粧と画像処理の技術の飛躍的進歩によって
女性の素の美しさとそれに対する美観が歪められていると広告で説いた。
対してこちらでは、より女性の美の内面性にフォーカスしている。
内容はシンプル。自分の中の"自分像"と友人達からの"自分像"をスケッチして比較する。
内面性は自意識外でしばしば外面に出てくるものですが、この広告で表現している所が奥深い。
己で自分の表層的な欠点ばかりに目が向く、或いは劣等感を抱くことは普遍的なことであるが、
良き友人達と接している時に滲み出る内面が友人達の目に彼女らを美しく見せている。
そしてそれこそがその人の真の内面であり、美しさである、と
このバイラルのコピーは言おうとしているのではないかと愚考しました。
その意味では前述のEvolution篇と続いてダヴの言う所の"Real Beauty"、女性の真の美とは何か、
という社会的問いかけは一貫しているようです(女性に限った話でもないのでしょうが…)。
また、自社のコスメティックの売り上げにすぐにつなげるような広告ではないけれども、
これを見た女性が穏やかな気分になり、新たな気持ちを持てることを意図している点で、
このCFが際立っているということは断言してもよいと思います。
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・ストロングボウ --- 「正念場」
ここ最近一番ツボったCM。
そして出てきた"earn it."のコピー。
ほんとやってくれます。
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・SmithWick's --- 「経験」
300年を越える歴史を持つ醸造所だそうですが、なかなかにフリーダムなCF。
蔵付きの妖精さんは…いなさそうですね。いたら「かもすぞー」とか言ってくるかも。
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・ホンダ --- 「手」
相変わらず斜め上です。まぁホンダラインナップショーという手法は最早お定まりなのですが…
ここでの"手"は職人の仕事、という意味が適切だと思います。
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・ホンダ --- 「サウンド オブ ホンダ - セナ1989年」
ホンダはこういう斜め上の広告を打つのが上手いですが、
本来の訴求について多少消化不良気味なのは否めない。
ただ同時にホンダのF1復帰への布石も兼ねていたことを踏まえると
全然問題なーいって思っちゃったり(爆
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・SONY --- 「見るもの全てを高みに」
3D機能に続き、既に凡そ必要の無い機能リストに名の挙がっている4K。
出来上がりはともかくとして、4Kの映像の説得力なしに広告でそのものを説く、
ということが如何に難しいかは上のCFを見なくとも想像に至るでしょう。
なぜなら過去の偉大なフィルムの数々を引き合いに出すまでもなく、
映像作品で最も大事なのは平面の奥行きではなく、中身と深み、だからです。
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・Got Milk --- 「陽気な戦争」
邪見な考えなのかもしれませんが、ここで描かれている「戦争」は
オトナ達が子供に向けた理想、ってやつが包含されていると思うのです。
でもそれはそれで、とても良いものだとも思います。
しかもそれを広告上で実践しているのが米国の酪農協会…
(この広告の出稿自体はチリですが)
世界の広さを改めて感じさせてくれる広告です。
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・ボーダフォン --- 「湖畔」
こういうたった一つのシンプルなメッセージを送るのに
ちょっぴり前衛的な風合いを醸してくるのがやはりボーダフォンっぽい印象。
解釈の幅を持ちうる瞬間にバッサリとコピーを被せてくる潔さもイギリスっぽいのかはワカリマセン。
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・ブリティッシュ エアウェイズ --- 「To Fly. To Serve.」
けっこう前のCFですが、最近或る場所で目に入ったので。
タイトルは良い翻訳が思い付きませんでした(汗
飛行機は単に客を乗せてるだけじゃない…
コピー一つ一つが染みてくる、BAへのパイロット志望者がこれをきっかけに
増えたという事実も納得出来る名CMだと言えるでしょう。
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・フィリップス --- 「5000年の歴史」
人類はこれほど進歩してきたのに、相変わらずブラシのついた棒でゴシュゴシュと歯を磨いてる。
そう聞くとなんとなくコピーに重みのある感じがするからフシギ。
まぁしかしこの先千年くらいは変わらず一般的な歯ブラシで磨いてるんじゃないでしょうか?
磨かないよりかはよっぽどマシ、ですから… あぁ歯周病コワイ。
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・KIA ソレント --- 「なんにでも答えはある ― "赤ちゃんはどこから来るの"」
赤ちゃんはコウノトリからHALO降下してもたらされると聴きました。
それから今年のスーパーボウル人気広告ランク1位おめでとうございます。
それはともかくKIAはもっといい車を作ってください。他社のパクリを止めにして。
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・Milk Mustache(牛乳の口髭) --- 「got milk?(牛乳飲んだ?)」
役者が特別出演すぎて口髭が生えてきそうです(意味不明)
しかしプロテイン入り牛乳はこういう家族ならありかもしれませんが、一般だとどうなんでしょう…
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・マクドナルド フランス --- 「日々」
日々の色々な営みや行動、感情には必ず作用を喚起する起点がある。
個人的に色々と感慨深いですが、要はフランス版朝マックの広告でした。
ちなみに普段はこういうCMを流しているようですが、この辺は他の国と変わったところはないですね。
・マクドナルド フランス --- 「ハムチーズ キャス・クルート」
普通に美味しそうです。
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・トヨタ RAV4 --- 「願いは叶うよ」
いかにもスーパーボウル向きらしい日和った感が半端無い今年のトヨタのCF。何故か。
そのせいか今年分の人気コマーシャルランクでKIAにガッツリ抜かされることに。
来年は頑張ってね。あと、車の"鼻"を袖で擦るのは何らかのジンクスだそうですが、初めて知りました。
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・Herbaria --- 「恐怖を溺死させろ」
ハーブティーの広告にしては、なんかグロくないですか。
「恐怖を溺死」と直訳しましたが、どちらかというと「不安を洗い流す」の方がニュアンスが良い気がします。
]]>暫く間が開きましたが何とか生きております。先にスーパーボウル分を消化。
・Becel --- 「ラブレター」
社会的見地から母と子の関係を捉えつつ、グッとそれに近寄り
母親を応援・支援する旨のメッセージを打つ広告は中々にレア。
"一方的"な思いやりで終わらせない姿勢表示が秀逸だと思います。
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・デュレックス --- 「SOS コンドーム」
どうやらこの会社は本気でこのCMの内容をやるみたいです。
件のアプリのページはコチラ、無料。予定では日本では東京をカバーするそうです。
ゴムが破れてしまいそうなほどの企画の突き抜けた使命感に感服。
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・メルセデス ベンツ --- 「魂」
嘘を嘘とハッキリ描くのは大事なことですが、
その中に一点だけ真実を含めるとその意味の受け取りが強化される。
よく知られていることですが、しかし良い感じに実現するのはとても困難です。
それとは関係ないですが、ここ最近は狭義の"マス・コミ"が広告や物語に於いて
虚偽的な文脈を提供する役割を担うものとして利用されるのを、割とよく見かけます。
一度安売りされたものは、また元値で売るのはハードルが上がります。
元の価値が曖昧だったものは特にそうです。憂慮すべきことは増えるばかりです。
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・コカ コーラ --- 「コーチェイス」
一昨年の「国境」編と同じ映像監督でしょうか。映像回しのレベルは流石。
しかし例年に同じく、いつもどおりのコカ・コーラでした。
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・タコベル --- 「若さ万歳!」
この弾けるオールド達の感じが向こうのヒューマンライフのイデアの一つなんでしょうか。
出演している役者達がまた凄いの勢揃いということだそうですが、
それを抜きにしても最後までしっとりと観せてくれる名CF。
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